マイクラプレイ日記:一日目

スポンサーリンク




孝雄は気づいたら、そこに居た。

目の前は広がる海だった。

その真ん中に砂浜があり、そこから右の方に向かって陸地が続き、

180度回って自分の経っている砂浜につながっている。

「今回はどこかの湾からのスタートか」

諦めたように首を振りながら、孝雄は一番近い白樺の木へ歩き始めた。

「元の世界に戻れないのなら、先に安全確保しておかないと」
そう、独り言を言い、右手を木に向かって振り下ろす。

少し痛みを感じながらも何度か叩いていると、木が欠けた。その横には一つの四角な物が現れた。
『シラカバの木の原木』。
孝雄はそれに左手をかざすと、すーっと消えた。
代わりに孝雄が見えている画面の下ら辺のアイテム枠にそれが現れた。

『1』という数字が出ていることを確認した、孝雄は引き続き木を叩く。

5つ同じアイテムを手に入れた後は、そのアイテムを使って、『作業台』を作る。
そうすれば、『木の斧』が入手出来ることになり、手が痛まないだけではなく、効率もずっと上がるからだ。
ついでに『木のツルハシ』も作成した。これで、石類を掘ることが出来る。

3分ぐらい経っていることに気づくと、孝雄は丘を乗り越えて向こう側を見に行くことにした。
原木が入手出来たので、今度は丸石が必要になってくるのだ。これがないと、『かまど』が作れず、その後に控えている『松明』作成の作業に入れない。

孝雄がこの世界から迷い込んですでに幾度無く続けた来た作業だ。
はじめの頃はこの作業に気づかず、夜になるまでに松明が用意出来なかったので、月明かりしか無い世界で、モンスターに襲われるままだった。
武器も防具も持っていない初期だと、モンスターと攻防できずに痛い思いをして死んでしまっていた。
すぐに生き延びることが出来るゲーム内での死ではあったが、激痛であることには変わりが無く、VRのゲームなのに痛覚があることに文句を言っていたぐらいだ。

それが、100回を超える転生したある時期からコツを掴むことが出来た。
それが、初日に松明を作ることと、安全地帯の確保だった。

丘に向こうは山だったが、羊が居ることを発見した。

これはラッキーだ。
というのは、『羊毛』を刈ることが出来るためだ。
羊毛があれば、『ベッド』が作れ、夜寝ることが出来る。
この寝る作業に関しても、孝雄は発見したことがあった。

夜の世界というのは、日中と異なり、モンスターが無制限に生まれてくる世界である。
そのため、安全地帯を確保していたとしても、モンスターの来襲があったりして、落ち着かない。
それがベッドで寝ると、その夜をスキップ出来るのだ。
ゲームの設定で、どういう仕組みかは分らないが、孝雄としては、モンスターが出てこないのは助かる為、必要な物である。

さぁ、とはいえ、今は石の確保である。

そう横を見ると、見つけた。

これをツルハシで掘るのだが、いくつか入手した後で、妙な音が聞こえてきた。

「う~、う~」

これは・・・・・・。
ゾンビか!?やばい!

ツルハシを斧に持ち替えて、その音の出所を捜す孝雄。

横に歩くに連れ、音が大きくなった。

ここかも。

ここから一番大きくゾンビの音が聞こえる。
地面の下と言うことは、その下にゾンビが存在する空間、つまり洞窟があることになる。

周りを見回しても、ゾンビらしき物体が見かけないので、下であっているだろう。
ゾンビ自体は自分たちで土や石を掘ることが出来ないので、現時点では孝雄に危険を及ぼすことはないだろう。
そう判断した孝雄は10数個の石を掘って、最初の場所に戻った。

時は07分を指していたためだ。

この世界は一日20分である。
現実世界の72倍だ。
だいたい10分経つと夜になり、11分時にはモンスターが生まれ始める。

それまでに整地をして、安全地帯を作らなければ成らない。

かまどで木炭を作ると同時に、整地をし、木材を置く。
なんとか、10分前に出来た。

松明を指すと、明りが戻ってきた。

モンスターは二段重ねた木材を乗り越えてくることが出来ないので、今日のところはこれでも安全になれる。

が、天井がないため、見栄えはしないし、雨が降るとぬれてしまう。

「翌日はもっと木を切らないといけないかな」

そう孝雄の感想で最初の日は過ぎた。

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする